第106回看護師国家試験 午後72

1→医療法により、放射線医療業務の従事者は被曝線量をモニタリングすることが義務づけられている。男性は胸部、女性は腹部に装着する。

2→ヨウ素剤は、放射能をもたないヨウ素(ヨウ化カリウム)を含む薬剤である。放射能をもつヨウ素１３１の摂取が予測される直前、または数時間前から直後までに服用し、あらかじめ甲状腺にヨウ素を蓄積させておくことで、ヨウ素１３１のほとんどを体外へ排出させる効果がある。

3→手袋やマスク、ガウン、ゴーグル、キャップなどの個人防護具の使用が不要とは言い切れません。
この辺りが不適切問題になった理由と考えられます。

4→N95マスクは、結核感染予防などに用いられる、最も捕集しにくいと言われる0.3μmの微粒子を95％以上捕集できることが確認されているマスクである。

5→鉛のエプロン着用で放射線の透過量を低減し、被曝量を軽減する効果が期待できるため、放射線療法に関わる看護師の健康管理に必要である。