次の文を読み〔問題94〕、〔問題95〕、〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に
入院した。外傷部位は左上下肢で、左
脛骨骨折に対しては長下肢
ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、
再接着術が行われた。
〔問題95〕
入院後6日、左前腕部の接着部から末梢側が壊死し、前腕切断術が行われた。術後4日、Aさんは
幻肢痛を訴えた。看護師の対応で適切なのはどれか。
1→術後は体液が切断肢に停滞しやすい。
術後痛の軽減や
浮腫、腫脹を防止するために弾性包帯を使用する。
幻肢痛に対しては、抗うつ剤などの投与や義肢を早期着用することで改善されることが多い。
2→術後4日目に切断端をマッサージするのは感染の可能性もあるため適切ではない。
3→肘関節を
屈曲した状態にしておくと関節の拘縮をきたすため、術後数日目から肘関節の
可動域訓練などを実施する。
4→
幻肢痛は実際に存在しない部分の痛みであるため、鎮痛薬も用いても軽減することが不可能である。
そのため、抗うつ剤を投与したり、義肢の早期着用を促すなどの対応をしていく。
患者の訴えを否定するような行動は
幻肢痛を増強させる原因にもなるため避けるべきである。