Aさん(80歳、男性)は、
脳梗塞の治療のために
入院した。Aさんは多弁であり「めがねをとってください」のことを「めとねをとってください」などと話す様子が観察される。Aさんの症状で正しいのはどれか。
1→
錯語は
大脳皮質のウェルニッケ中枢の障害でみられ、「めがね」を「めとね」と言い間違えたり、異なる言葉を話してしまう音韻性
錯語(字性
錯語)という病態である。
2→
感情失禁とは、感情が抑制できず、喜びや怒りなどの
感情表出が通常よりも多く出過ぎてコントロールできない病態である。
脳血管性認知症に多くみられる。
3→
喚語困難とは、頭では分かっていても、言いたい言葉が想起できず、言葉が出てこない病態である。特に発声や構音による影響がない場合をいう。
4→
運動性失語とは、
大脳皮質のブローカ中枢の障害でみられ、他人の話すことは理解できるが、自分の思っていることを言語に表現できない病態である。