Aさん(78歳)は、妻(76歳)と2人で暮らしている。
糖尿病と診断されている。
認知症ではない。主治医の指示で、
インスリン自己注射を指導するために
訪問看護が導入された。Aさんは「針が怖いから、看護師さんが注射をしてください」と言う。Aさんへの
訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
1→視点がずれている可能性がある。針の太さが怖いという発言はなく、この発言は決めつけになってしまっているので適切ではない。
2→初めての自己注射には怖さが伴うことが多い。寄り添いながら少しずつでよいことを伝えることで、まずは不安を軽減させながら、徐々に
自己効力感がもてるようサポートしていくのが望ましい。
3→このような言い方では、患者を追い詰め、不安をさらに増強して怖さも払しょくできない。
自己管理という目標に向かって患者と共に歩むことが看護師として必要なことである。
4→Aさんの状況から、自己注射による自立した療養は可能であると考えられる。まだ十分な支援を行っておらず、現時点で諦めるのは適切ではない。
自己管理にむけてサポートする方法を考えるのが看護師の役割である。