1→
パニック障害、
うつ病などは脳内の伝達物質の
セロトニンなどの働きが不調になることにより脳の機能不全が起こり、症状があらわれる。
神経伝達物質は神経前終末へ再取り込みが行われているが、その再取り込みを阻害することで伝達に使える
神経伝達物質の量を増やすことができる。
SSRIは
セロトニンの再取り込みを阻害する薬であり、シナプス間隔の濃度を高めることにことができる薬である。よって
SSRIは
パニック障害に対し治療効果が期待できる。
2→
抗コリン作用には、便秘、排尿障害、胃部不快感、嘔気・嘔吐、口渇などの症状がある。
SSRIにも
抗コリン作用は認めるも、三環系抗うつ剤に比べると頻度も症状も軽い。
(第110回国家試験 午前62で類似)
3→
SSRIは
うつ病が改善しても直ちに中断してはならない。
中断、減量に際して中断症候群(
幻聴、めまい、耳鳴り、ふらつき等)が起こる可能性があり、医師の指示に従うべきである。
4→
SSRIは開始後、徐々に増量しながら効果を得ていく薬剤である。開始後3日では効果はまだ十分に出ていない時期で、効果発現まで1~2週間はかかることから、3日以内の評価は意味がない。