次の文を読み〔午前問題103〕、〔午前問題104〕、〔午前問題105〕の問いに答えよ。
Aさん(40歳、女性)は
統合失調症で
入院歴があり、退院後は
共同生活援助(
グループホーム)を利用していた。1週前から同じ
グループホームに住む女性と口論したり、夜中に
グループホームから飛び出したりするようになったため、職員に付き添われて精神科病院を受診した。診察時は、Aさんは意味不明の言葉を発し、時々興奮したように大声で叫んだ。また、診察室から飛び出したり、衣服を脱いだりする行為も観察された。
〔午前問題103〕
入院を開始するために必要な情報で優先度が高いのはどれか。
1→意味不明の発言や、興奮状態、衣服を脱ぐという逸脱行為などから、
入院について本人の同意を得ることは困難である。
任意入院できない場合、保護者の同意を得て
医療保護入院が必要になる。そのため、保護者の有無の確認は優先度が高い。
2→前回の
入院形態は、Aさんの既往歴など情報収集には必要であるが、今回の
入院においての優先度は低い。
3→
自立支援給付金は、
自立支援医療によって医療費の軽減などを行い、精神障害者の在宅生活を支援するものである。
受給状況についての情報は必要だが、
入院時に優先度が高い情報ではない。
4→
精神障害者保健福祉手帳は、対象となる精神疾患を有する患者が、退院後の生活において税金控除や福祉サービスを受ける際に必要となる。
取得状況の確認は必要だが、
入院時に優先度が高い情報ではない。