1→
腸炎ビブリオは、主に海水や海産物に関連する食中毒を引き起こす
細菌です。汚染された水産物を食べることにより発症することが多く、食品を扱う人の創からの直接的な汚染は一般的ではありません。
2→ボツリヌス菌は、缶詰や真空パックされた食品など、酸素の少ない環境で増殖し、神経毒素を産生する菌です。ヒトの創傷から食品に直接汚染されることはまれで、創傷を介した食中毒の直接的な原因とは考えられていません。
3→
黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌は、人の皮膚や
鼻腔などに常在し、とくに化膿した創から分泌されることがあります。食品を扱う人が傷口から分泌した菌が食品に付着し、適切な温度で増殖することで食中毒を引き起こすことがあります。したがって、選択肢3が正解です。
4→
サルモネラ属菌は、汚染された肉、卵、乳製品などから感染することが多く知られており、食品を扱う人の創傷から食品に直接汚染されるケースは比較的少ないです。
サルモネラ菌を含む食中毒は一般的には食品そのものの汚染や、それに続く不適切な取り扱いにより発生します。