Aさん(70歳、女性)。夫(72歳)と2人暮らし。
慢性腎不全のため腹膜
透析を行うことになった。認知機能や身体機能の障害はない。腹膜
透析について説明を受けた後、Aさんは「私のように高齢でも自分で腹膜
透析をできるのか心配です。毎日続けられるでしょうか」と話した。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1→Aさんは説明を一通り聞いた上で不安を訴えているため、「誰にでも簡単にできます」という声かけではその不安を払拭することは難しいと考えられる。
Aさんの不安の内容を聞き出し、腹膜
透析の手技を丁寧に説明して注意事項を守れるように一緒に確認するなど留意点を十分に理解してもらった上で手技を行うことが出来るように支援する。
2→Aさんは現時点で
認知症や身体的機能に問題はなく
ADLも自立していると考えらることから、家族へ依頼する必要性は薄い。
3→実際に手技を行ってみて自分で操作が難しい場合は家族や
訪問看護を検討することもあるが、現時点でAさんは認知機能にも身体機能にも問題はないため、十分な教育を行い自分で出来るかどうかを
アセスメントするのが優先である。この段階で
訪問看護師による見守りを行うことは優先度が低い。
4→Aさんは高齢でも手技を問題なく行うことができるか、毎日継続できるか、ということに対して不安を訴えているため、同世代の腹膜
透析患者の体験談を聞くことで腹膜
透析のイメージがつきやすくなり、不安の軽減につながると考えられるため適切である。