傾向と対策
心音が生じる①仕組みや心音の②聴取部位をおさえておこう!
③心臓の解剖生理とともに覚えるとよいでしょう!
よくわかる解説
仕組み
Ⅰ音は房室弁が閉じる際に、Ⅱ音は動脈弁が閉じる際に聴取される音である。第Ⅰ音は心尖部、第Ⅱ音は両側第2肋間の高さの胸骨縁で、最もよく聴き取ることができる。第Ⅰ音は鈍く低い音、第Ⅱ音は鋭く高い音が聴こえる。
聴取部位
心音により、不整脈や弁の異常、先天的な心疾患などが分かる。また、心タンポナーデでは、心膜腔に大量の血液が貯留するために、心音は減弱する。
心音の聴取部位は次のとおりである。
第2肋間胸骨右縁:大動脈弁領域
第2肋間胸骨左縁:肺動脈弁領域
第3肋間胸骨左縁:すべての聴診領域が含まれるエルブ(Erb)領域
第4肋間胸骨左縁:三尖弁領域
左第5肋間鎖骨中線(心尖部):僧帽弁領域
「聴取部位」をGoogle画像検索