傾向と対策
ヨードの①消毒薬としての特徴や②関連する臓器、③ヨードを用いる検査についておさえておこう!
よくわかる解説
ヨード(ヨウ素)は海藻などに多く含まれており、特に昆布は含有率が高く、海苔やわかめの10倍以上のヨードを含有する。
甲状腺ホルモンはヨードをもとに生成されており、摂取したヨードは甲状腺に集まる特性を持つ。
ヨードの過剰摂取は、甲状腺機能を低下させ、甲状腺ホルモン(サイロキシン)の生成を抑制する。
甲状腺機能検査の一つである甲状腺シンチグラフィでは、放射性ヨードを使用するため、検査前1週間程度はヨードを含む食物の摂取が禁止される。
食道がんの早期診断としてヨード染色による内視鏡検査が有用である。
ヨードを用いると正常な食道粘膜は茶褐色に染色され、癌病変部位は染色されないため、簡易的に観察が可能であり早期診断に有用である。