水封式持続吸引法(すいふうしきじぞくきゅういんほう)

水封式持続吸引法は、胸腔ドレナージの方法の一つ。

傾向と対策

水封式持続吸引法の①用途②管理方法、看護をする上での3観察ポイントについて、④過去の医療事故を把握しておこう!

よくわかる解説

水封式持続吸引法

水封式持続吸引法とは、水封(ウォーターシール式)の回路により胸腔内の陰圧を保持する閉鎖式のドレナージ方法である。
「水封式持続吸引法」をGoogle画像検索


用途

胸腔ドレーンは胸腔内にたまった空気や液体(気胸・胸水)を排出するためなどに行われる。ただし胸腔は腹腔と異なり陰圧であるため、単に排液チューブを挿入しただけでは外界から胸腔に空気が逆に流入してしまいます。そこでドレーン陰圧をかけるために、バッグの水封部に滅菌蒸留水を入れて陰圧を保持する必要があります。なお、ドレーンバッグは、逆流防止のため挿入部よりも低く設置する必要があります。


観察ポイント

1)水封室の水面は、呼吸による胸腔内圧の変動に伴って上下動する(呼吸性移動)。
2)胸腔ドレナージ吸引圧は、一般的に-10~-15cmH2Oに調整する。


過去の医療事故

水封部に減菌蒸留水を入れ忘れる医療事故が過去に起きている。重要事項であるため、しっかりと把握しておこう。
「胸腔ドレーンの大気への開放」をGoogle検索

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利