傾向と対策
一酸化炭素の特徴、中毒症状と治療について覚えておこう。
よくわかる解説
一酸化炭素の特徴としては、常温、常圧で無色、無臭、可燃性のある気体である。
一酸化炭素は、酸素の250倍ヘモグロビンと結合しやすいとされており、木炭や石炭、ガスなどの不完全燃焼によって発生する。
中毒症状と治療
一酸化炭素中毒はヘモグロビンと酸素の結合が阻害されるため、酸素が血液中に取り込めなくなり低酸素血症となる。
症状としては、一酸化炭素はヘモグロビンと結合することで鮮紅色を呈し、皮膚は赤みが増してピンク色になる。また、重度の低酸素血症であるため、高流量の酸素吸入が必要となる。そのため、一酸化炭素中毒の治療としては、高圧酸素療法を行う。