1→自力でトイレへ行くことが可能な成人に対して、夜間のオムツを推奨することはない。
トイレまでの歩行を減らすという目的でオムツを使用するのは患者の自立を妨げ、自尊心を傷つけることもあるため適切ではない。
2→転倒の危険が予測される患者に対してスリッパの使用を促すと、転倒の危険性が更に増すことになるため適切ではない。
履物は底面に滑り止めがついていて、脱げにくく足にフィットするものが望ましい。
3→離床センサーは患者の行動を制限するため、むやみに使用するべきではない。
しかし、十分に検討を重ねた上で、患者・家族のへの説明を行い同意を得られた場合には、転倒防止のために使用されることもある。
4→端座位の時に足底が床に着く高さにベッドを調整しておくことで、座位から
立位への動作が容易になり転倒を回避しやすくなる。
また、ベッドの高さが通常よりも低くなるため、万が一患者が転倒してしまった際にもその受傷が最小限に抑えられる。