乳び漏(にゅうびろう)

乳び漏とは、脂肪分を多く含んだ白色のリンパ液が漏出することである。

傾向と対策

ドレーン留置部位別の①異常の見分け方と②原因をチェックしておこう

よくわかる解説

乳糜とは、小腸で吸収された脂肪が溶け込んだリンパ液のことで、ミルクのようであることからこのように呼ばれている。リンパ管が傷ついてしまうことにより漏れ出す。
頸部リンパ節郭清術では、リンパ節郭清が広範囲に及んだ場合や胸管損傷した場合の合併症として、乳び漏を起こすことがある。食事をしていないときは細いため、術中に損傷してもわからないことが多いため、術後ドレーン内に排出されることで発見される。
漏れが少量の場合は脂肪分の少ない食事、または絶食により軽快することもあるが、漏れが多量であったり、絶食などで改善しない場合には再手術となる。

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