傾向と対策
よく出題されているのは5%ブドウ糖液のため、その①用途と、②投与方法をしっかり覚えよう!
よくわかる解説
ブドウ糖液で、体液と同じ浸透圧に作り出したものが5%ブドウ糖液で、主として水分補給を目的として投与される。その浸透圧は血漿ともほぼ同等であるため末梢静脈からの投与が可能である。
他に等張液として有名なのは、生理食塩水(塩化ナトリウムを0.9%含有する食塩水)である。
10%ブドウ糖溶液は血液の2倍の浸透圧を持ち、カロリーの補充を目的とする場合などに用いられる。
20%ブドウ糖溶液は血液の4倍の浸透圧を持ち、低血糖時に経口摂取が不可能な場合、静脈注射で使用する。
50%ブドウ糖溶液は血液の10倍の浸透圧を持ち、低血糖時や経中心静脈栄養などの高カロリー輸液として中心静脈内に持続点滴注入する。
末梢静脈注射では、血管炎を起こす可能性があるため、中心静脈から投与する。