幻覚(げんかく)

幻覚は精神症状の一種であり、実際には存在しない物が見えたり感じたりする状態で、ドパミンの過剰分泌により統合失調症の特徴的な症状である。

傾向と対策

幻覚は統合失調症で①特徴的な症状
②ドパミンの過剰分泌によることを覚えておこう。また③看護ケアや対処方法についても知っておこう。

よくわかる解説

幻覚とは、実際には存在しない物が見えたり感じたりする状態をさし、統合失調症の特徴的な症状の一つであるが、高齢者においてはせん妄症状により幻覚が出現することも多い。幻覚の出現には神経伝達物質ドーパミンが関わっており、分泌過剰になると幻覚妄想などの陽性症状が出現しやすい。
「心臓がとける」、「動くと心臓が変形して止まりそう」など、体内におかしな事が起こっていると感じることを体感幻覚という。
患者から幻覚の訴えがあったときに間違いを指摘するのは自尊心を傷つけ、混乱や興奮状態を悪化させる可能性があるため避けるべきである。
ドパミンの過剰分泌がおこることにより幻覚妄想などが発症し統合失調が生じるとされている。逆に、分泌が低下すると物事への関心が低下する。

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