傾向と対策
胸腔ドレナージからエアリークのある患者の観察のポイントをきちんと理解しておこう!
よくわかる解説
空気漏れを意味する。胸腔ドレナージでは、エアリークがあると排液ボトルの隣にある水封室の液体に気泡が排出される。胸腔内から気体が排出されている状態を示す。
看護時の注意事項
胸腔ドレーン挿入中はエアリークの有無に関わらず、肩関節などの運動は抜糸後に徐々に開始する。エアリークがある状態の時に、胸腔ドレナージからうまく空気が排出されないと、漏れた空気が皮下にたまってしまい皮下気腫を引き起こすことがある為、皮下気腫の出現には特に注意する。
その他
呼気時のみにエアリークがあるのは軽症で、自然に治まることが多い。持続的にみられる場合は損傷の程度が大きいか、ドレーン回路からの漏れの恐れが考えられる。