抑うつ(よくうつ)

抑うつは、うつ病でみられる症状のひとつ。

傾向と対策

抑うつ症状の①主な症状を答えられるようにしよう。また、②高齢者を対象とした抑うつ症状評価スケールについてもおさえておこう。

よくわかる解説

抑うつ

抑うつは主にうつ病認知症などで見られる周辺症状である。その他にもうつ病の周辺症状として、希死念慮などがある。

うつ状態」や「抑うつ状態」というのは基本的には同じ意味である。
うつ状態という用語のほうが日常生活ではよく用いられる。
精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多く、「うつ病」とは言えないまでも、ある程度精神的なエネルギーが低下し、「うつ病」の症状がいくつか認められる状態をさしている。うつ状態がある程度以上、重症である状態をうつ病と表現している。


症状

思考力・集中力の低下
自尊心の喪失
死や自殺を考える
食欲の低下・亢進
睡眠リズムの異常
倦怠感や疲労、頭痛、関節痛、胃痛、めまい、便秘、息苦しさなどなど。


評価

重い症状が長く続いて、苦しい思いをしたり、生活に支障が生じたりしている場合に「うつ病」と判断する。精神状態の重さはその症状の数と持続時間(2週間がひとつの目安)とで評価している。

うつ病の診断基準にはアメリカ精神医学会による「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」と世界保健機関WHO)による「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10版」(ICD-10)の2つが主に用いられている。

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