完全房室ブロック(かんぜんぼうしつぶろっく)

房室ブロックの種類の一つで、最も重症度が高い。

傾向と対策

Ⅰ度、Ⅱ度、完全(Ⅲ度)房室ブロックを、それぞれ整理して、①病態②検査をおさえておこう!

よくわかる解説

病態

完全房室ブロックは3度房室ブロックとも呼ばれる。心房から心室への刺激伝導が完全にブロックされた状態で、不整脈をきたす。心房と心室がバラバラに興奮するため、十分な心拍出量が確保できなくなり、アダムス・ストークス症候群不整脈により起こる心原性失神)が見られる。
臨床症状がみられれば、ペースメーカーの適応となる。


検査

完全房室ブロックの診断は12誘導心電図検査で行う。洞不全症候群に比べて他の心疾患や心臓以外の病気が関係している可能性が高く、胸部X線撮影や心エコー図検査、血液検査なども並行して行います。

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