呼吸性アルカローシス(こきゅうせいあるかろーしす)

酸塩基平衡の異常による状態の一つ。

傾向と対策

呼吸性アルカローシスをきたす①発生機序②疾患③血液ガス分析の正常値をおさえ評価できるようにしよう。

よくわかる解説

発生機序

呼吸の異常によって、酸塩基平衡がアルカリ性に傾いたその結果、血液のpH値が上昇している状態。
酸性度とアルカリ性度は、0(強酸性)から14(強塩基性または強アルカリ性)までの範囲のpH値で表し、中間のpH7.0が中性です。


疾患

呼吸性アルカローシス呼吸性アシドーシスは、肺や呼吸器疾患によって二酸化炭素を吐き出す量が変化した結果で発生し、
代謝性アルカローシス代謝性アシドーシスは、腎臓周辺で疾患によって酸または塩基の産生量と排泄量のバランスが崩れることが原因で起こる。


血液ガス分析の正常値

PaO₂ (酸素分圧) 80〜100 Torr
PaCO₂(二酸化炭素分圧) 36〜44 Torr
pH(水素イオン濃度) 7.36〜7.44
SaO₂(酸素飽和度) 95%以上
HCO₃−(重炭酸イオン濃度) 22〜26mEq/L

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