三次予防（さんじよぼう）

三次予防とは、疾患を患っている患者に対し、悪化の予防、リハビリテーションなどを行うことである。

傾向と対策

疾病予防の対策である①一次予防、②二次予防、③三次予防の内容をそれぞれ整理しておこう！

よくわかる解説

一次予防

一次予防とは、健康な状態の人に対し、病気の感染・発症を避ける目的で策を講じることである。
具体的には禁煙、食生活の改善、予防注射、性感染症予防のためのコンドームの使用などがある。

二次予防の対象者

二次予防はすでになんらかの疾患を患っていると考えられる患者に対し、早期発見・早期治療を目的とした介入を行うこと。

がんの早期発見、早期治療を目的としたがん検診は、がんのリスクが高い人向けに行う検診なので、二次予防に該当する。

三次予防の対象者

三次予防はすでになんらかの疾患を患っている患者に対し、悪化の予防、リハビリテーションなどを行うことである。

脳卒中を発症した人の再発・悪化予防のための理学療法は、三次予防である

ポピュレーションアプローチ

一次予防を目的とし、ある集団を指導することを、ポピュレーションアプローチという。集団全体に働きかけて健康状態を向上させるのが目的。
対となる言葉として「ハイリスクアプローチ」がある。ある集団の中から、リスクとなる因子が高い人たちを選び、検診などのアプローチを行うため、費用対効果が高い方法として知られている。

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