水疱(すいほう)

水疱は、皮膚疾患のひとつで、水膨れのこと。

傾向と対策

水疱ができる疾患・ケースにはいくつかある。以下の症状について知っておこう!
①褥瘡②水痘③熱傷④口唇ヘルペス
特に出題されるのが、水疱のケア方法と、熱傷の受傷深度別の水疱状態なので、その2つはしっかり把握しておこう!

よくわかる解説

水疱とは

熱傷褥瘡時などで皮膚の損傷に伴い水疱が形成されることがある。水泡はつぶさない。潰してしまうと、びらんとなり二次感染を起こしやすくなるため、外用剤を使用して保護し、吸収されるのを待つ。


褥瘡

褥瘡の初期症状では、圧迫された皮膚があかくなる。その後表皮と真皮の境界部分に滲出液が貯留し、水疱が形成される。その部分に明らかな感染の徴候がない場合、十分な微温湯で洗浄する。


水痘

水疱が特徴的な疾患として、水痘(水ぼうそう)がある。水痘は帯状疱疹ウイルスの初期感染により発症する。発熱と同時に丘疹と水疱が混ざって、体幹から全身に向かって出現するのが特徴である。次第に痂皮化し、痂皮になるまで感染する可能性がある為、集団生活は休ませる。潜伏期間は2週間前後で、学校保健安全法の「第2類学校感染症」に分類されている。
痂皮───いわゆる瘡蓋(かさぶた)の事。


熱傷

熱傷での水疱形成は浅達性Ⅱ度と深達性Ⅱ度で認める。水疱底が鮮紅色(赤み)を帯びている場合は浅達性で、白く知覚鈍麻がある場合は深達性となり痛みの有無でも変わる。 
詳しくは熱傷を参照


口唇ヘルペス

口唇に水疱と痛みが出るのが特徴的な口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの初感染後、神経節に潜伏していたものが、ストレスや免疫力低下により発症する。他者へ感染の可能性もあるので患部には触れず、タオルなど共有しないよう注意する。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利