1→黄褐色の排液が
ドレーンから見られても、これは
黄疸によるものとは考えにくいです。
黄疸は主に皮膚や粘膜が黄色くなる状態を指し、患者の体液が直接黄色くなることは一般的ではありません。
2→出血が起こっている場合、排液の色は通常赤色から暗赤色を示します。黄褐色の排液が見られるという状況は出血を直接的に示唆するものではなく、この症状だけで出血を判断することはできません。
3→
腹水が排液として見られる場合、通常は無色透明またはわずかに黄色の液体です。黄褐色というのは
腹水そのものの特徴とは異なるため、この症状から
腹水を原因と判断するのは適切ではありません。
4→黄褐色の排液は
胆汁の特徴的な色であり、肝切除術後に
胆汁漏が起こった場合に観察されることがあります。したがって、肝切除術後に黄褐色の排液が
ドレーンから見られる場合、
胆汁漏がもっとも考えられる原因です。