Aさん(68歳、男性)は妻(68 歳)と2人暮らし。
膀胱癌で
尿路ストーマを造設している。 Aさんはストーマ装具の交換に慣れてきたため、妻と日帰りで近くの温泉地を旅行する計画を立てており、外来看護師に助言を求めた。
外来看護師がAさんに助言する内容で適切なのはどれか。
1→設問では、旅行に行くため、
ストーマ装具一式必要数と予備用(1〜2組)、
蓄尿袋、接続管、ビニール袋、ウェットティッシュ、下着1組、保険証、身体障害者手帳、使用装具名を書いたメモなどを持参することが助言として適切である。
2→尿量の低下は、腎機能の低下や、
尿路に存在する
細菌数の増加、尿の臭いの悪化に繋がるため十分な水分摂取が必要です。 尿の量が一日1500~2000ml程度確保できるように水分を摂取しましょう。 水分は、水のほかに、スープや果物・野菜などから計画的に水分摂取をするようする。設問では1000ml/日のため少なく制限は設けない。
3→公衆浴場では、消化管
ストーマも
尿路ストーマも装具を着けて入浴します。浴室のゴミ箱などに排泄物の入ったストーマ袋を捨てず、部屋に持ち帰り処理をするようにすること。内風呂でも、浴室内の排水溝に排泄物を流してはいけません。
ストーマ袋が目立つのではないかと気になる場合はコンパクトな
ストーマ袋や肌色の
ストーマ袋を使用するとよいでしょう。
4→パウチの先端は穴が開いていますが、普段は栓やクリップで閉じられています。 排泄物を処理するときにはそこを開けて、パウチに溜まった分をトイレに流します。 オストメイト対応でなくても旅行先を変更する必要はありません。