第106回看護師国家試験 午後43

1→アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉のような抗原に対する鼻粘膜のアレルギー反応である。
食後に症状が増悪するのは、食物アレルギーである。

2→アレルギー性鼻炎は、IgEの肥満細胞結合が関与しているⅠ型（即時型）アレルギーである。
Ⅳ型（遅延型）アレルギーは、接触性皮膚炎やツベルクリン反応などがある。

3→原因を検索するためには血清IgE抗体検査などが用いられる。
スクラッチテストとは、蕁麻疹やアナフィラキシーなどのⅠ型アレルギーの原因を探る検査である。まず皮膚表面にアレルゲン（アレルギー症状を引き起こす原因となるもの）を含んだ試料を付着させ、アレルゲンを皮膚内に吸収させるため、その部位の皮膚表面を針で引っ掻き、15分後以降の反応を見る検査。

4→アレルギー性鼻炎の治療は、アレルゲンの除去・回避が基本である。他に、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの薬物療法がある。