1→
ストーマ装具の交換については、排泄物が漏れ出る前に、皮膚保護剤が皮膚から剥がれてきていないかどうかを観察して判断する。
通常、短期タイプでは1〜3日、中期タイプで3〜5日が目安となる。
2→皮膚保護剤は汗をかいたり排泄物が付着することにより溶解するため、装具を剥がした際にはどの程度溶けているかを観察し、過度な溶解が発生していないかを確認する必要がある。溶解が10mmを超える場合には、皮膚保護剤の緩衝作用効果が低下して皮膚障害を招く可能性があるため交換頻度の変更が必要である。
3→
ストーマは腹壁に固定された粘膜であるため、ドライヤーで乾燥させることは粘膜の損傷につながるため適切ではない。
ストーマは洗浄後に乾いたガーゼで水分を拭き、自然乾燥させてから皮膚保護材を装着するのがよい。
4→
ストーマの大きさは
浮腫や腸管の蠕動運動などにより日々変化するので、装具の穴は
ストーマよりも2〜3mm大きめにカットするのがよい。
5→装具を装着するときには腹壁を
伸展させ、面板と皮膚の間に隙間ができないようにする。
しわを伸ばさずに装着すると、しわの隙間から便が漏れて皮膚障害を生じたり、腹壁が
伸展した際に剥がれたりする原因になる。