第108回看護師国家試験 午前27

1→反回神経麻痺は、嗄声や喘鳴などを主症状とし、外科手術の際に反回神経が傷つけられることにより生じる合併症である。
早期離床との関係は薄い。

2→術後出血は、外科手術の際の血管損傷などにより生じる合併症である。
早期離床との関係は薄い。

3→縦隔炎は、心臓などの手術の際に生じる感染性の合併症で発熱や頸部の疼痛などを主症状とし、心臓や大血管の周囲に膿が貯留する。抗菌薬の点滴では治療効果は小さく、再度開胸し、縦隔などの炎症部位を洗浄する場合もあり、危険な合併症である。
早期離床により予防ができる合併症ではない。

4→肺炎は、外科手術後の免疫力低下や感染により生じやすい合併症のひとつである。
早期離床することにより、気道分泌物の排出を促し術後の合併症を予防することが可能である。