1→
ジフテリア菌はグラム陽性桿菌の一種であり、感染すると
上気道粘膜疾患を引き起こし10%の患者が死亡するとされている。
ワクチンを接種することによりその罹患リスクを5%程度にまで減らすことが可能とされている。
そのため現在では感染はまれであり、最後に発症が報告されたのは1999年が最後である。
2→
破傷風はグラム陽性桿菌の一種であり、神経毒素を産生することにより
破傷風を引き起こす。
破傷風菌は土壌中に広く常在する菌であり、創傷のある部位から体内に侵入する。
日和見感染ではないため、
院内感染として注意すべき感染症ではない。
3→
百日咳はグラム陰性桿菌の一種であり、感染すると特有の
けいれん性咳発作を特徴とする
百日咳を引き起こす。
乳幼児への感染では死を招く危険性もあるが、ワクチンを接種することでその罹患リスクを80〜85%減らすことが可能である。
日和見感染ではないため、
院内感染として注意すべき感染症ではない。
4→コレラ菌はコレラを引き起こし、
経口感染症の一つである。
汚染された水や食べ物を経口摂取することで感染する。
日和見感染症ではなたいめ、
院内感染として注意すべき感染症ではない。
5→
緑膿菌はグラム陰性桿菌の一種であり、生活環境中に広く常在している。
健常者には病原性を示すことはなく、
日和見感染症の代表的な起縁菌である。
中でも他剤耐性
緑膿菌は
院内感染の観点からも予防が重要である。