第107回国家試験 午前117
次の文を読み〔問題117〕、〔問題118〕の問いに答えよ。
Aさん(31歳、初産婦)。妊娠40週1日。Aさんは午前5時に、陣痛間欠10分、陣痛発作10秒となり
入院した。
入院時の内診所見は子宮口1cm 開大で、未
破水であった。
〔問題117〕
Aさんは、午後2 時に子宮口が4cm まで開大し、
破水した。このときの
胎児心拍数陣痛図を示す。
胎児心拍数陣痛図の情報で正しいのはどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→下段の表が子宮収縮を示しており、波形は平面に近い形が間欠の状態で、縦線の間隔は20秒である。
陣痛間欠とは陣痛の休止期であり、陣痛発作から次の陣痛発作までの時間をさす。
Aさんの陣痛間欠は1分半程度と読み取ることが可能である。
2→下段のグラフが子宮収縮を示しており、上昇している部分が陣痛発作である。
縦線の間隔は20秒であるため、陣痛発作は30秒程度であることが読み取れる。
3→
胎児心拍数陣痛図においては、母体の
脈拍を計測することは不可能である。
4→上段のグラフは
胎児心拍を示している。
Aさんの
胎児心拍基線は150〜160bpmの範囲にあり、正常な
胎児心拍基線である。