1→一過性に涙もろくなる症状は、
マタニティブルーズの症状である。産後3~5日から10日頃までに、
抑うつ気分や涙もろさなど一過性の情緒不安定を生じる。直接的な原因は不明であるが、
分娩後の急激なホルモンの変動と関与があるとされている。
2→
産後うつ病は
産褥1か月以内に急激に発症し、強い
抑うつ感をきたす。早期に診断するため、
産後うつ病のスクリーニングとして、エジンバラ
産後うつ病調査票を用いる。(内容としては、過去1週間の精神状態を10項目について採点する。9点以上を
産後うつ病の疑いとする)
3→日本における
産後うつ病の発症頻度は10~20%である。欧米と差はほとんどない。
4→
マタニティブルーズが産後10日以内で一過性にみられるのに対して、
産褥1か月頃に急激に発症することが多い。特徴としては、
産後うつ病は産後数週から数か月の間に
抑うつ状態に陥り、2週間経っても軽快しない。