次の文を読み〔問題115〕、〔問題116〕、〔問題117〕の問いに答えよ。
Aさん(42歳、女性)は、2年前に筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉の確定診断を受けた。夫(50歳)と長女(16歳)と自宅で過ごしている。Aさんは「なるべく口から食べるようにしたい」と話し、食事と併せて
胃瘻から栄養剤の注入を行っている。要介護2の認定を受け、
訪問看護および
訪問介護を利用している。食事の介助を行う夫から、
訪問看護師に「介助の方法が良くないのか、妻はうまく飲み込めていません」と相談の電話があった。
〔問題115〕
夫に対する
訪問看護師の対応として最も適切なのはどれか。
1→食事の介助を丁寧に行うことは大切だが、ただ単に時間をかければ良いというわけではない。まずは、うまく飲み込めない原因を検討し、対処法を考える必要がある。
2→Aさんは経口摂取を望んでいる。飲み込めない原因を探す前に
胃瘻からの栄養量を増やすと、胃内が満たされ経口摂取量が減る可能性もある。まずは、飲み込めない原因を探す必要がある。
3→夫は食事介助の方法について不安に思っている。どのような介助をしているのか把握していないため、問題があると言うのは適切ではない。
4→夫は食事介助の方法について不安に思っているが、食事準備に負担を感じているという情報はない。この段階で、
嚥下食の宅配サービスを提案するのは適切ではない。
5→「うまく飲み込めていない」という状況を把握し、Aさんに合った食事内容を一緒に検討していく必要がある。