Aさん(66歳、男性)は、尿管
結石症で
入院し、鎮痛薬の投与と
点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。日常生活は自立している。輸液開始の1時間後、Aさんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、Aさんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。転倒後の診察の結果に異常はなかった。Aさんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。
1→転倒防止の為に床上での排泄にする事は、安静指示ではないAさんの
ADLの低下につながるため不適切である。
2→転倒転落等のヒヤリハットや事故報告の基本は、原因を解明し、再発防止の為に対策を考える事であり、誰かの責任を追及することではない。よって、再転倒の防止にはならない。
3→選択肢2の解説を参照。患者と一緒に転倒場面の状況を振り返り、原因を確認していくことが再発予防につながる。
4→家族にも生活がある為、夜間の付き添いを安易に家族に負わせることは不適切である。