Aさん(70歳、男性)は、
肺癌で骨
転移がある。現在、Aさんは
入院中であるが、積極的な治療は望まず「家で静かに暮らしたい」と在宅療養を希望し、24時間体制の
訪問看護を利用する予定である。介護者であるAさんの妻と長男夫婦は「不安はあるが本人の希望をかなえたい」と話している。退院前に、
訪問看護師が行うAさんの家族への支援で優先度が高いのはどれか。
1→Aさんの家族の介護負担の状況によっては、
訪問介護の利用も検討すべきである。しかし、現時点で家族は不安はあると述べているが介護が負担になってはいない。優先度は低いと言える。
2→今後在宅療養を行っていく中で、看取りの意思確認は必要なことである。しかし、現時点で退院前の支援としては適切ではない。
3→退院後に必要となる処置は、特に情報からは読み取れない。
24時間体制の
訪問看護の利用を予定しており、処置が必要になった際に習得すればよい。
4→家族から不安の訴えがあり、退院前はこれからの在宅療養に向けて特に不安が強くなると思われる。
いつでも相談できることは家族の不安軽減につながり、
訪問看護の支援として優先度が高い。