次の文を読み〔午前問題115〕、〔午前問題116〕、〔午前問題117〕の問いに答えよ。
A君(8歳、男児)。公園から自転車で帰宅途中に転倒し、利き腕である右肘を強打した。疼痛と腫脹とがあり受診した。単純エックス線撮影の結果、 右
上腕骨顆上骨折と診断され、治療のために
入院した。
〔午前問題117〕
術後8日、上腕から手関節まで
ギプス固定を行った。術後10日に退院し、5週後に外来で抜釘術を行う予定である。退院指導で適切なのはどれか。
1→
ギプス固定をした状態での退院となるため、
ギプス固定による運動制限や患肢の状態悪化防止に注意が必要である。
外遊びは可能であるが、遊ぶ内容は制限される。
2→
ギプス固定中でも、ギプスが濡れないように保護さえすれば、入浴は可能である。
入浴用のギプスカバーの使用など、保護する方法について指導する。
3→
ギプス固定中は、合併症の早期発見が重要となる。
観察項目である、4P(痛み 、知覚異常、麻痺、
脈拍消失)の症状が出現したら必ず受診するよう指導する。
4→
ギプス固定中に、患側の指先に冷感等の異常を感じる歳には、末梢の循環不全や神経の圧迫などが考えられるため、すぐに受診する必要がある。