上腕骨顆上骨折(じょうわんこつかじょうこっせつ)

上腕骨顆上骨折は、上腕骨の遠位部の骨折

傾向と対策

上腕骨顆上骨折後における注意すべき合併症をおさえておこう!

よくわかる解説

上腕骨顆上骨折

上腕骨顆上骨折は主に3~8歳の小児に多く見られる骨折で、上腕骨遠位部(肘側)の骨折である。


早期合併症

特に注意が必要な早期合併症はフォルクマン拘縮で、上腕動脈の循環障害により前腕屈筋群や周囲神経(正中神経麻痺や尺骨神経麻痺)の不可逆的な障害によって発症する、阻血性の拘縮である。


固定中の合併症

固定中は、末梢の循環障害や神経障害などの合併症の出現に注意して、特に下記の「4P」の項目を観察し、患者本人にも異常を感じたらすぐに受診するよう指導する。
知覚異常:Paresthesia
痛み:Pain
麻痺:Paralysis
脈拍消失:Pulselessness


治療中の注意点

介達牽引時は、弾性包帯がずれやすくなるため、1日1回は包帯を巻き直すのが適切である。その際には、皮膚の色や発赤、皮膚障害の有無なども同時に観察をする。
牽引治療時の牽引の重さは医師の指示通りとし、痛みなどに応じて勝手に変更してはならない。
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