Aさん(65歳、女性)は、夫と実父との3人暮らしである。
脊柱管狭窄症の術後、地域包括ケア病棟に
入院中である。退院後は自宅に戻り室内で車椅子を利用する予定である。Aさんの障害高齢者の
日常生活自立度判定基準はB-1である。看護師による家族への指導で最も適切なのはどれか。
1→Aさんの
日常生活自立度判定基準によるランクはB-1であるため、屋内では介助が必要な状態である。
車椅子を使用したり、食事や排泄は床上から離れて行うため、Aさん本人の生活環境を考慮し、優先したうえで、家族の生活習慣を取り入れた屋内環境を整備することが望ましい。
2→転倒への配慮は必要であるが、夜間も車椅子によるトイレへの移動は制限する必要はなく、
ADLの低下を防ぐためにも介助することが適切である。
3→B-1と屋内での生活には介助が必要な状態であるため、退院後の生活を考慮し、課題に応じて福祉用具を選定することが必要である。
4→介助による車椅子での移動が可能な状態であり、
全介助ではないことからもリフトを導入することは適切ではない。