1→
仰臥位では、重力の影響をほとんど受けず、腹圧のかかりにくい
体位であるため、排便には不向きです。
2→
側臥位も
仰臥位と同様に、排便に際して重力を利用した助けが得られず、排便を促進する
体位ではありません。
3→
シムス位は一般的に患者さんが片側に向いて半ばうつ伏せのような体勢を取る
体位です。片腿を曲げることで直腸がストレートになりやすく、腹圧がかかりやすいため
排気や排便の際に有用ですが、床上での排便では最も合理的な
体位ではありません。
4→
ファウラー位は座っているような体勢で、上体を30度から90度程度起こし(セミ・ハイ
ファウラー位は約30度、ハイ
ファウラー位は約90度)、腹圧を利用しながら重力も味方につけることができます。排便に際しては、このように重力を利用し、直腸と肛門の直線をより整えやすい
体位が望ましく、Fowler位は床上での排便に適しています。