肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)

胃の出口である幽門部の狭窄により嘔吐を繰り返すという小児外科で比較的よくみられる疾患。

傾向と対策

「肥厚性幽門狭窄症」について、過去10年での出題は一回のみ(第103回国家試験 午後101)。
病態が解らなくても正答を導きやすい問題でした。
しかしながら、小児科では比較的多く見られる疾患なので、
「小児の噴水状の嘔吐=肥厚性幽門狭窄症」と言う事は知っておきましょう。

よくわかる解説

肥厚性幽門狭窄症は、胃の出口の筋肉(幽門筋)が肥厚し狭窄をきたすため、胃の内容物が十二指腸へ流れず、飲んだ母乳やミルクを噴水状に嘔吐する。
生後3週から3カ月前後の乳児にみられ、男児に多く、1000人に1~2人の割合で発症する。
手術による外科的治療とアトロピン療法という内科的治療がある。

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