膀胱留置カテーテル(ぼうこうりゅうちかてーてる)

膀胱留置カテーテルは、カテーテルを尿道から膀胱内へ直接挿入し、尿を持続的に排出する目的で使用される。なお、自力排尿が可能な間は、カテーテルの留置はしない。

傾向と対策

男女それぞれにおける、男女での①尿管の長さ(膀胱留置カテーテルを挿入する長さ)について確実にしておこう!
また膀胱留置カテーテルを挿入している患者は「シャワー浴実施前に蓄尿バッグを空にする」など、実際の②看護時の注意点に気をつけながら実施できるように頭に入れておこう。

よくわかる解説

膀胱留置カテーテルとは

膀胱留置カテーテルは、カテーテルを尿道から膀胱内へ直接挿入し、尿を持続的に排出する目的で使用される。排尿障害、尿閉の持続、時間ごとの尿量測定、水分出納管理が必要な場合、泌尿器・生殖器疾患の術後の治癒促進などの際に行う。
主なトラブル、合併症として尿路感染症や結石、漏れや尿道の損傷、皮膚瘻の形成などが挙げられる。
感染のリスクや本人の苦痛を伴うもので使用は最終手段であり、自力排尿が可能な間は、カテーテルの留置はしない。


尿管の長さ

女性の尿道は3~4cmであり、カテーテルの挿入の長さは4~6cmである。留置する場合は、さらに2~3cm挿入するため、体内に留置されているカテーテルの長さは約9~10cmである。
男性の場合、尿道が16~18cmであり、カテーテルの挿入の長さは20cmを目安にし、さらに2~3cm挿入して固定する。
抜去のリスクが少なく、動作に制限の出にくい下腹部に固定する事が望ましい。


看護時の注意点

カテーテル挿入時に、膀胱に到達する前に、固定水を注入してしまったり、挿入困難時に無理に挿入したりすることによって尿道損傷を引き起こし,傷つけてしまうことがある。
また。男性患者では、カテーテル留置が長期化した場合に,尿道内の血行障害が生じ,尿道皮膚瘻が形成されてしまったり、先端が潰瘍となりそのまま裂けていってしまうことがある。そのため、固定の位置はできるだけ自然な屈曲となるようにして腹部固定とすることが推奨される。

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