成人看護学|看護師国家試験問題|61問〜80問

第106回国家試験 午後69

Aさん(61歳、男性)は、水分が飲み込めないため入院した。高度の狭窄を伴う進行食道癌と診断され、中心静脈栄養が開始された。入院後1週、Aさんは口渇と全身倦怠感を訴えた。意識は清明であり、バイタルサインは脈拍108/分、血圧98/70mmHgであった。尿量は1,600mL/日で、血液検査データは、アルブミン3.5g/dL、AST45IU/L、ALT40IU/L、クレアチニン1.1mg/dL、血糖190mg/dL、Hb11.0g/dLであった。Aさんの口渇と全身倦怠感の要因として最も考えられるのはどれか。

第113回国家試験 午後84

Sjögren (シェーグレン症候群でリンパ球が浸潤して障害が起こるのはどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 午後92

次の文を読み 91~93 の問いに答えよ。
Aさん(58歳 男性、会社員)は、身長175cm、 体重73kgである。 Aさんは、健康診断の胸部エックス線撮影で異常陰影を指摘され、 3週前に胸部造影CT検査を受けた。左肺下葉に約8mmの病変が見つかり、精密検査の結果、肺癌 (T1N0M0) と診断され、 本日、手術目的で入院した。咳嗽、 息苦しさ、喀痰はない。 喫煙歴があり、20年間20本/日、禁煙後18年である。
バイタルサイン:体温36.9℃、呼吸数 14/分、脈拍72/分、整、血圧136/76mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 96% (room air)。
検査所見:赤血球510万/L、Hb15.6g/dL、Ht47%、白血球6,200/μL、血小板32万/ml、総蛋白7.7g/dL、アルブミン4.2g/dL、空腹時血糖102mg/dL。
呼吸機能所見: %VC76%、FEV1% 73%。

Aさんは入院2日目に胸腔鏡下左下葉切除術を受ける予定である。Aさんは看護師に「全身麻酔で手術を受けるのは初めてです。医師から手術の説明はあったけれど、合併症についてもう一度教えてもらえますか」と質問した。
Aさんに生じる可能性が高い合併症はどれか。

第113回国家試験 午後44

慢性腎臓病においてリンの代謝障害によって生じる症状はどれか。

第111回国家試験 午前48

Aさん(32歳、男性)は慢性副鼻腔炎と診断され経過観察をしていたが、改善せず手術を受けることになった。
Aさんへの術後の生活についての説明で適切なのはどれか。

第102回国家試験 午後93

次の文を読み〔午後問題91〕、〔午後問題92〕、〔午後問題93〕の問いに答えよ。

Aさん(64歳、男性)は、人工心肺装置を使用した冠動脈バイパス術〈CABG〉を受け、ICUに入室した。手術時間10時間、手術中の輸液量6,200mL、出血量480mL、尿量980mLであった。

〔午後問題93〕
術後4日。人工呼吸器を離脱し、意識は清明である。経鼻酸素によって酸素飽和度は正常範囲を維持している。左前腕の点滴チューブからカテコラミンが少量投与され、循環機能は安定している。この日の夜、急にAさんの独り言が多くなり、「天井に虫がいる」、「怖いから家に帰る」と繰り返し、点滴チューブを引っ張る動作が見られ、翌朝までほとんど眠っていなかった。術後5日の看護で適切なのはどれか。

第101回国家試験 午前101

次の文を読み〔午前問題100〕、〔午前問題101〕、〔午前問題102〕の問いに答えよ。

Aさん(55歳、男性)、会社員。野球が趣味で、野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習を行っている。7月のある日曜日、気温32℃、湿度86%。Aさんは野球の試合で守備についていたとき、急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。その試合を偶然観戦していた看護師がAさんの状態を観察した。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-1。呼吸数30/分。脈拍120/分、整。身体は熱く、多量の発汗がみられた。

〔午前問題101〕
Aさんは野球チームの監督の車で病院に搬送され、熱中症と診断された。Aさんの状態は、JCSⅡ-10。体温38.2℃。呼吸数28/分。脈拍98/分、整。血圧112/62mmHg。SpO2 98%。嘔気・嘔吐を認める。救急外来の看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

第110回国家試験 午前40

Aさん(63 歳、男性)は、右肺癌で化学療法を受けていたが、右腕を動かしたときに上腕から肩にかけて痛みが生じるようになった。検査を行ったところ骨転移が認められ、疼痛の原因と判断された。WHO3段階除痛ラダーに基づいてがん疼痛のコントロールを開始することになった。
この時点で A さんに使用する鎮痛薬で適切なのはどれか。

第108回国家試験 午前95

(次の文を読み94、95、96の問いに答えよ。)

Aさん(37歳、女性、会社員)は、夫(38歳)と2人暮らし。身長155cm、体重57kg。Aさんは、入浴中に右胸のしこりに気づき、病院を受診した。乳房超音波検査で右乳房外側下部に、直径約3cmの腫瘤が認められた。医師から乳癌の可能性が高いと説明され、検査を受けたところ、右乳癌と診断された。

(第 95 問)
Aさんは、乳房温存療法を希望したが、腫瘤が大きいため手術前に化学療法を受けることになった。術前化学療法としてEC療法(エピルビシン、シクロホスファミド)を3週ごとに、4サイクル受ける予定である。
Aさんに起こりやすい障害はどれか。

第113回国家試験 午後93

次の文を読み 91~93 の問いに答えよ。
Aさん(58歳 男性、会社員)は、身長175cm、 体重73kgである。 Aさんは、健康診断の胸部エックス線撮影で異常陰影を指摘され、 3週前に胸部造影CT検査を受けた。左肺下葉に約8mmの病変が見つかり、精密検査の結果、肺癌 (T1N0M0) と診断され、 本日、手術目的で入院した。咳嗽、 息苦しさ、喀痰はない。 喫煙歴があり、20年間20本/日、禁煙後18年である。
バイタルサイン:体温36.9℃、呼吸数 14/分、脈拍72/分、整、血圧136/76mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 96% (room air)。
検査所見:赤血球510万/L、Hb15.6g/dL、Ht47%、白血球6,200/μL、血小板32万/ml、総蛋白7.7g/dL、アルブミン4.2g/dL、空腹時血糖102mg/dL。
呼吸機能所見: %VC76%、FEV1% 73%。

Aさんの手術は予定通りの術式で行われ、肺癌は術前診断通りの胸期であった。
Aさんの術後経過は良好であり 退院日が決定した。Aさんのバイタルサインは、体温36.3℃、呼吸数18/分、脈拍 66/分、整、 血圧134/76mmHg, 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97% (room air) であった。
退院後の生活指導で正しいのはどれか。

第102回国家試験 午前88

原発緑内障について正しいのはどれか。2つ選べ。

第106回国家試験 午前52

ホルモン負荷試験について正しいのはどれか。

第106回国家試験 午後42

1型糖尿病と診断された人への説明で適切なのはどれか。

第106回国家試験 午後83

開放性損傷はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 午後87

成人の糖尿病患者に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。

第104回国家試験 午後94

次の文を読み〔午後問題94〕、〔午後問題95〕、〔午後問題96〕の問いに答えよ。

Aさん(65歳、男性、会社員)は、午後2時、会議の最中に急に発語しづらくなり、右上下肢に力が入らなくなったため、同僚に連れられて救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。来院時、ジャパン・コーマ・スケールⅠ‐3、瞳孔径は両側2.0mm。呼吸数18/分、脈拍60~80/分、不整で、血圧176/100mmHg。右上下肢に麻痺がある。午後4時、Aさんの頭部CT所見で特に異常は認められなかったが、MRIの所見では左側頭葉に虚血性の病変が認められた。

〔午後問題94〕
この後の治療でまず検討されるのはどれか。

第112回国家試験 午後50

シクロフォスファミドを投与している患者で注意が必要なのはどれか。

第107回国家試験 午後92

次の文を読み〔問題91〕、〔問題92〕、〔問題93〕の問いに答えよ。

Aさん(62歳、男性)。1人暮らし。1週前から感冒様症状があり様子をみていたが、呼吸困難と咳嗽が増強したため外来を受診した。胸部エックス線写真と胸部CTによって特発性肺線維症による間質性肺炎と診断され入院した。既往歴:42歳で糖尿病と診断された。59歳と61歳で肺炎に罹患した。生活歴:3年前から禁煙している(20~59歳は20本/日)。身体所見:BMI17.6。体温38.8℃、呼吸数30/分、脈拍112/分、血圧140/98mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉91%。両側下肺野を中心に、吸気終末時に捻髪音あり。呼気時は問題ないが、吸気時に深く息が吸えない。ばち状指を認める。検査所見:血液検査データは、白血球13,000/μL、Hb10.5g/dL、総蛋白5.2g/dL、アルブミン2.5g/dL、随時血糖85mg/dL、CRP13.2mg/dL。動脈血液ガス分析で、pH7.35、動脈血二酸化炭素分圧くPaCO2〉38Torr、動脈血酸素分圧くPaO2〉56Torr。胸部エックス線写真と胸部CT で、下肺野を中心に輪状影、網状影、淡い陰影あり。

〔問題92〕
Aさんは入院後に呼吸機能検査を受けることになった。換気障害の分類を図に示す。Aさんの呼吸機能検査の結果で考えられるのはどれか。

第104回国家試験 午前46

日本の最近10年の成人を取り巻く社会状況で正しいのはどれか。

第102回国家試験 午前50

肝硬変で皮下出血、腹水貯留および手指の振戦がある患者に対する食事で適切なのはどれか。