成人看護学|看護師国家試験問題|41問〜60問
第102回国家試験 午後83
鉄欠乏性貧血の症状または所見として考えられるのはどれか。2つ選べ。
第106回国家試験 午後119
次の文を読み〔問題119〕、〔問題120〕の問いに答えよ。
Aさん(32歳、女性)は、営業で外出の多い業務を担当している。1か月前から発熱、倦怠感、関節痛および顔面の紅斑が出現し、近くの医療機関を受診したところ全身性エリテマトーデスと診断され治療目的で入院した。入院時所見は身長160 cm、体重55 kg。血圧142/80 mmHg。血液検査データは、白血球4,400/μL、血小板17.5万/μL、Hb12.5 g/dL、クレアチニン2.5 mg/dL、抗核抗体は陽性であった。
〔問題119〕
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
第102回国家試験 午前92
次の文を読み〔午前問題91〕、〔午前問題92〕、〔午前問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(58歳、男性)、建築作業員。趣味はジョギングで毎日5kmを走っている。55歳のときに肺気腫を指摘されている。1か月前から咳嗽が続いて止まらないため、自宅近くの病院を受診した。胸部エックス線撮影で異常陰影が認められ、精密検査の結果、右下葉に肺癌が見つかり、標準開胸右下葉切除術が予定された。20歳から喫煙歴があり、肺気腫を指摘されるまで1日40本程度吸っていた。
〔午前問題92〕
術後2日。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは咳嗽時や体動時に苦痛表情をしている。看護師の対応として適切なのはどれか。
第106回国家試験 午前96
次の文を読み〔問題94〕、〔問題95〕、〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で、左脛骨骨折に対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、再接着術が行われた。
〔問題96〕
下肢は長下肢ギプスから膝蓋腱支持ギプスに変更され、左上肢は義肢が装着されて自宅へ退院することになった。Aさんに対する退院指導で適切なのはどれか。
第108回国家試験 午後120
次の文を読み118、119、120の問いに答えよ。
Aさん(55歳、男性、自営業)は、父親(78歳)と2人暮らし。Aさんは、2年前から食後に心窩部痛を感じていたが、医療機関を受診していなかった。午後3時、Aさんは胃部不快感を訴えた直後、突然コップ1杯程度の吐血があり倒れた。父親が救急車を呼び、救急病院に搬送された。到着時、意識はジャパン・コーマ・スケールJCSⅠ- 3。バイタルサインは、体温36.4℃、呼吸数20/分、脈拍124/分、整、血圧86/50mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度SpO295%。顔面は蒼白で、皮膚は湿潤している。四肢冷感を認める。眼瞼結膜は軽度貧血様であるが、黄染を認めない。腹部は平坦で腸蠕動音は微弱、心窩部に圧痛を認めるが、筋性防御はない。胃部不快感は受診前よりも改善している。担当した医師に父親が「息子は黒い便が出ると言っていた」と伝えた。
第 120 問
Aさんは、医師から「検査の結果、スキルス胃癌でした。膵臓や広範囲な腹膜への転移があって手術ができない状態でした。おそらく余命半年だと思います」と告知され、1週後に退院となった。退院後3か月、Aさんは外来看護師に「ずいぶん腰痛と腹痛がひどく、腹水が溜まって動くのも大変になってきました。最期は人工呼吸器の装着など延命をしたくないのですが、それを意識がなくなったあとにも医師に伝える方法はありますか」と尋ねた。そこで、看護師はAさんにリビングウィルの説明をすることにした。
Aさんに対して看護師が行うリビングウィルの説明で正しいのはどれか。
第106回国家試験 午前94
次の文を読み〔問題94〕〔問題95〕〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で、左脛骨骨折に対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、再接着術が行われた。
〔問題94〕
入院後3日、左足趾のしびれと足背の疼痛を訴えた。看護師の観察で適切なのはどれか。2つ選べ。
第103回国家試験 午前53
運動神経の刺激の伝達経路を図に示す。Guillain-Barre〈ギラン・バレー〉症候群で主に障害される部位はどれか。
第102回国家試験 午後93
次の文を読み〔午後問題91〕、〔午後問題92〕、〔午後問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(64歳、男性)は、人工心肺装置を使用した冠動脈バイパス術〈CABG〉を受け、ICUに入室した。手術時間10時間、手術中の輸液量6,200mL、出血量480mL、尿量980mLであった。
〔午後問題93〕
術後4日。人工呼吸器を離脱し、意識は清明である。経鼻酸素によって酸素飽和度は正常範囲を維持している。左前腕の点滴チューブからカテコラミンが少量投与され、循環機能は安定している。この日の夜、急にAさんの独り言が多くなり、「天井に虫がいる」、「怖いから家に帰る」と繰り返し、点滴チューブを引っ張る動作が見られ、翌朝までほとんど眠っていなかった。術後5日の看護で適切なのはどれか。
第108回国家試験 午後40
成人に行う頭部MRI検査で正しいのはどれか。
第102回国家試験 午前48
気管支喘息に対する副腎皮質ステロイドの吸入療法について正しいのはどれか。
第110回国家試験 午後94
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(47歳、女性、会社員)は、夫(54歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経膣超音波検査の指示が出され、看護師はAさんに検査について説明することになった。
問題94
Aさんへの経膣超音波検査の説明で正しいのはどれか。
第102回国家試験 午後80
放射線被ばく後、新たな発症について長期の観察が必要な障害はどれか。
第105回国家試験 午後45
維持血液透析中の看護で適切なのはどれか。
第101回国家試験 午前103
次の文を読み〔午前問題103〕、〔午前問題104〕、〔午前問題105〕の問いに答えよ。
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
〔午前問題103〕
手術までの観察項目で緊急の処置を必要とする可能性があるのはどれか。
第107回国家試験 午前46
Aさん(35歳、男性)。身長175cm、体重74kgである。1か月前から腰痛と右下肢のしびれが続くため受診した。腰椎椎間板ヘルニアと診断され、保存的療法で経過をみることになった。Aさんへの生活指導として適切なのはどれか。
第104回国家試験 午前94
次の文を読み〔午前問題94〕、〔午前問題95〕、〔午前問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(52歳、男性)は、5年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。5年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。Aさんは、身長160cm、体重56kgであり、体温36.1℃、呼吸数18/分、脈拍64/分、整で、血圧166/96mmHgであった。血液検査データは、Hb9.3g/dL、アルブミン3.6g/dL、クレアチニン2.3mg/dL、HbA1c5.6%、K3.9mEq/L、推算糸球体濾過量(eGFR)25mL/分/1.73㎡であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。
〔午前問題94〕
腎機能の悪化によるものと考えられるデータはどれか。
第103回国家試験 午後92
次の文を読み〔午後問題91〕、〔午後問題92〕、〔午後問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(48歳、男性、会社員)は、8年前から高血圧症、脂質異常症および労作性狭心症に対して内服治療をしていた。胸部絞扼感が時々出現するため、経皮的冠動脈形成術〈PCI〉を実施することになった。Aさんは身長165cm、体重80kgである。午前9時過ぎから左橈骨動脈を穿刺し、狭窄部位である左冠状動脈にステント留置術が行われ、午前11時ころに終了した。
〔午後問題92〕
経皮的冠動脈形成術〈PCI〉終了後も点滴静脈内注射が継続され、抗血小板薬と抗菌薬の投与が行われた。その後、看護師はAさんの穿刺部位の出血がないことを確認した。次に行う観察で最も注意すべき項目はどれか。
第106回国家試験 午前91
次の文を読み〔問題91〕〔問題92〕〔問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(53歳、男性、会社員)は、1週前から倦怠感が強く、尿が濃くなり、眼の黄染もみられたため、近くの医療機関を受診し黄疸と診断された。総合病院の消化器内科を紹介され受診した。時々、便が黒いことはあったが、腹痛はなかった。既往歴に特記すべきことはない。来院時のバイタルサインは、体温36.8℃、脈拍68/分、血圧134/82mmHgであった。血液検査データは、アルブミン4.2g/dL、AST69IU/L、ALT72IU/L、総ビリルビン14.6mg/dL、直接ビリルビン12.5mg/dL、アミラーゼ45IU/L、Fe27μg/dL、尿素窒素16.5 mg/dL 、クレアチニン0.78mg/dL、白血球9,200/μL、Hb11.2g/dL、血小板23万/μL、CRP2.8mg/dLであった。
〔問題91〕
Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
第112回国家試験 午前119
次の文を読み118-120の問に答えよ。
Aさん(57歳、男性、無職)は妻(55歳、会社員)と2人で暮らしている。Aさんは飲酒が原因で仕事での遅刻や無断欠勤が続いたため1年前に職場を解雇された。その後も朝から自宅で飲酒する生活が続き、体調が悪化したため受診し、アルコール性肝硬変とアルコール依存症と診断された。医師から飲酒を指導されていたが実行はできず退院していなかった。Aさんは最近、倦怠感が強く食欲がなく、1周間前から飲酒もできなくなった。妻に付き添われて受診した際、外来のトイレで吐血し倒れ食道静脈瘤破裂と診断され入院した。身体所見:呼びかけに応じる反応が遅い。腹水や浮腫はない。手指の振戦はない。体温37.0℃、呼吸数22/分、脈拍98/分、整、血圧92/50mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)
(問題119)
入院当日、Aさんは緊急に内視鏡的治療を受けた。入院7日。Aさんは食道静脈瘤の治療のため、食道静脈瘤硬化療法を受けることになった。治療前のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数16/分、脈拍72/分、整、血圧126/70mmHgである。検査所見は、血小板15万/μLプロトロンビン時間〈PT〉10秒85%である。入院後は吐血していない。Aさんが食道静脈瘤硬化療法を受けた直後に注意すべき症状はどれか。
第101回国家試験 午前105
次の文を読み〔午前問題103〕、〔午前問題104〕、〔午前問題105〕の問いに答えよ。
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
〔午前問題105〕
看護師は、Aさんから「退院後はどのように生活が変わりますか」と質問された。看護師の説明で適切なのはどれか。