次の文を読み〔問題94〕、〔問題95〕、〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に
入院した。外傷部位は左上下肢で、左
脛骨骨折に対しては長下肢
ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、
再接着術が行われた。
〔問題96〕
下肢は長下肢ギプスから膝蓋腱支持ギプスに変更され、左上肢は義肢が装着されて自宅へ退院することになった。Aさんに対する退院指導で適切なのはどれか。
1→四肢の一部を喪失しているため、しばらくの間は身体のバランスが取りにくく、転倒の危険性があるが、社会復帰のためにも外出を制限する必要はない。
2→幻肢は1〜2年で消失するといわれている。
また、左上肢の義肢に慣れるために左前腕部に意識を向ける場合もある。
3→義肢に慣れて日常生活に早期に適応できるようにするためにも、残存機能を活かして計画的な動作訓練を実施していくことが大切である。
4→四肢の一部を喪失しているため、以前と全く同様の生活に戻すのは困難である。
しかし少しでもできることを増やしていくために、患者自身が自分にあった方法を見つけられるように支援する。