女性患者のAさんは
統合失調症で入院した。Aさんは、「この薬を飲むと舌がピリピリする。薬で私を殺そうとしているんでしょ」と険しい表情で言い、服薬を拒否している。Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1→精神障害を持つ患者は、
コミュニケーションが苦手なことが多く、入院による不安などから治療や看護に対しての不信感が高まりやすくなる
。拒薬行動も、他者に対する恐怖感や不信感などから示される行動の一つであるため、服薬に対する患者の気持ちを聞き、不信感や恐怖感を取り除くための
コミュニケーションや、説明を十分に行うなどの対応が必要である。
2→
薬物療法を中止すると症状の悪化が予測されるため、適切ではない。
3→患者の訴えは否定することで患者の精神状態が更に不安定になることが考えられるため、適切ではない。
4→注射を施行するほどの状態とは考えにくいので、適切ではない。