在宅で療養中の93歳の女性。1日の大半をベッド上で過ごしている。
神経因性膀胱による
尿閉のため
膀胱カテーテルを留置している。朝、家族から
訪問看護師に「いつもより夜間の尿量が少なく、お腹が張っている感じがする」と連絡があった。
バイタルサインに異常はなく、おむつへの尿漏れもない。カテーテル内に少量の尿の流出が見られる。
訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1→家族からもお腹が張っているとの訴えがあるため、実際触れて確認する必要がある。
2→尿量の減少、お腹の張りなど、実際に症状や所見がみられ、何らかの問題があると考えられる。
そのため、何もせずに様子をみるというのは不適切である。
3→尿は少量ではあるが流出はしている状態であり、お腹も張っているため、むやみに強く圧迫してしまうと痛みを伴い苦痛を増強させてしまう。
4→カテーテルの固定水を追加することでカテーテルを抜けにくくできるが、尿もれはないとの記載があるため、固定水が不足しているとは考えられない。
5→内的要因のほかに、外的要因も考慮する必要がある。
カテーテルが
屈曲・閉塞してしまうと、尿の流出は止まってしまうため、体を動かした際など適宜確認が必要である。また、固定位置やカテーテルのループ位置が高すぎ(体より上)てしまうと逆流の恐れもあるため、注意が必要である。