1→視野とは、眼を動かさずに見ることのできる範囲のことを指します。視野の評価は、眼科領域で行われる視野検査を用いて
視神経の障害や
網膜の病変を検出する際に用いられるものであり、
指鼻試験では評価しません。
2→
指鼻試験は、患者に目を閉じてから指で自分の鼻を触るように指示することで、
小脳機能の調節と協調運動の能力を評価する試験です。
小脳障害がある場合、患者は指を正確に鼻に向かって動かすことが困難になります。そのため、選択肢2が正解です。
3→表在
反射とは、皮膚や粘膜に対する軽い刺激による反応を指します。代表的な試験には
腱反射や
角膜反射がありますが、これらは
指鼻試験とは異なる神経学的評価であり、
小脳機能とは直接関連がありません。
4→複合知覚とは、物の形や大きさ、質感などを指で触れることによって認識する感覚のことであり、視覚に頼らずに物体を認識する能力(例えば、図形認識)を評価します。複合知覚の評価にはステレオグノシステストなどがありますが、
指鼻試験によって評価されるものではありません。