1→高齢者の場合、複数の基礎疾患や多剤服薬の状況が見られることが多いため、健康障害の原因を特定するのは難しいとされています。したがって、この選択肢は不適切です。
2→高齢者にみられる症候は、若年者に比べて非定型的で認識しにくいことがあります。例えば、高齢者が感染症にかかった際に発熱しない場合や、腹痛の症状があまり出ないことがあります。このため、この選択肢も不正解です。
3→実際には、高齢者の間では生理的・心理的機能に大きな個人差があるため、一律のアプローチをするのは難しいです。さまざまな健康状態や生活環境が影響を与えるため、この選択肢は不正解です。
4→高齢者では
肝機能や腎機能の低下などにより、薬物代謝が若年者と比べて低下していることが多く、同じ用量でも
血中濃度が高くなりがちです。これにより副作用が出やすいため、薬物に対する感受性が高くなります。したがって、この選択肢は正解です。
5→原疾患とは異なる症候群としての「老年症候群」が高齢者には見られやすく、これには転倒、
せん妄、失禁などが含まれます。これらは高齢者特有の健康障害であり、若年者では一般的には見られないものです。したがって、この選択肢も正解です。