1→大殿筋は主に
股関節の
外転や
伸展の動きを担っています。高齢者が歩行時につまずきを示す場合、大殿筋の筋力低下が原因である可能性は相対的に低く、つまずきは通常、足を適切に挙上できないことに関連しています。
2→前
脛骨筋は足関節の背屈(つま先を上げる動き)を担っており、この筋肉の筋力低下は歩行時に足の甲をきちんと持ち上げることができないため、つまずきやすくなる原因となります。したがって、選択肢2が正解です。
3→下腿三頭筋は踵を下げることで体を押し上げる役割を果たしており、歩行時の推進に重要ですが、この筋肉の筋力低下が直接的につまずきを引き起こすことは比較的少ないです。つまずきは、足首の背屈の不足が原因であることが多いためです。
4→大腿四頭筋は、膝関節の
伸展を担っています。この筋肉の筋力低下は膝の安定性に影響を与える可能性がありますが、直接的につまずきに結びつくのは、足首の動きに関与する筋肉、特に前
脛骨筋の機能不全の方が一般的です。