Aさん(60歳、女性)は、
統合失調症schizophreniaで10年間
入院していた。来月退院予定となったため、Aさん、医師、看護師でチームを作り、退院支援計画を立てることになった。Aさんは「両親も亡くなってしまい、これからの生活費や住む場所がとても心配だ」と訴えてきた。
退院支援を進めるにあたり、チームに加わるメンバーで最も適切なのはどれか。
1→
薬剤師は服薬に関する支援を専門とするため、生活費や住む場所を心配しているAさんの支援に最も必要な専門家ではない。
2→
精神保健福祉士は精神障害者とその家族を対象として、生活支援に関する専門的な知識・技術を有する専門職であるため、Aさんが心配している経済的な問題や住居に関する問題の支援も行うことが出来る。Aさんの退院を支援するために必要なメンバーである。
3→同じ立場に置かれた当事者同士が体験を語り合うことでお互いを支え合うことを
ピアサポートといい、その当事者は
ピアサポーターと呼ばれる。
Aさんの退院の支援にはなるが最も適切とは言えない。
4→臨床心理技術者は心理的な問題を支援する専門家であるが、今後の
生活保護や障害年金の受給に関する手続きなど生活のための具体的な障害福祉サービスを受けられるように支援することの方が優先度が高いため、最も適切とは言えない。