第108回看護師国家試験 午後44

1→経皮的腎生検は通常、腹臥位もしくは側臥位で実施する。
仰臥位で実施すると腎臓の手前に腸管があるため、超音波で腎臓を確認しにくい。
さらに穿刺では腸管を損傷してしまう可能性が高いため仰臥位では実施しない。

2→腎臓は呼吸性移動の性質があるため、穿刺の際は呼吸を止めてもらう。

3→経皮的腎生検後は、腎穿刺部より出血する合併症が発現することがあるため、ベッド状安静が基本である。
体動することで出血を助長する可能性もあるので、生検後は12〜24時間程度のベッド上安静が必要になる。

4→経皮的腎生検の検査後は、問題がなければ当日から飲食が可能である。