次の文を読み〔問題91〕、〔問題92〕、〔問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、
狭心症が疑われたため検査をすることになった。
脂質異常症の既往がある。
〔問題91〕
Aさんの運動負荷
心電図検査(トレッドミル運動負荷試験)の結果を示す。このときの
心電図の所見で適切なものはどれか。
1→Aさんは荷物を運ぶ際に胸部の圧迫感が繰り返し出現しており、
脂質異常症の既往もあるため、労作性
狭心症が疑われる。
心電図では発作時(運動負荷時)にSTが低下しているのが確認できる。
2→発作時と安静時を比較しても、
P波の変化は確認できない。
3→異常Q波とは、幅が0.04秒以上あり、深さがR波の高さの1/4以上あるものをさす。
異常Q波は
心筋梗塞の典型的な所見であるが、安静時の
心電図では異常Q波は確認できない。
4→安静時の
心電図に冠性
T波は確認できない。
心筋梗塞の場合には冠性
T波を認める。
5→安静時、発作時共にQRS幅の拡大は確認できない。